多汗症の治療法1、2
多汗症治療 その1…抗コリン薬の服用
抗コリン薬はいわゆる神経遮断薬です。発汗は交感神経の興奮によって促進されますので、その神経の働きをブロックしようというのです。現在、多汗症でよく用いられるお薬はブロ・バンサインという遮断薬です。局所多汗症にも全身多汗症にもよく効くようです。
お薬による治療は手術と違って怖くないように感じる人も多いと思います。確かに、手術とは違って気軽に試してみたくなる治療法です。しかし、医師の指導のもと正しく服用しなくてはなりません。なぜなら、この神経遮断薬は汗に関与する神経だけでなく、全身の神経に影響を与えるからです。主な副作用として、口渇、眠気、胃腸障害、便秘、調節麻痺性視力障害(瞳孔が開きっぱなしで物が上手く見えない)などがあります。
多汗症治療 その2…ボトックス注入
ボトックスとはボツリヌス菌が作り出す毒素を注入する方法で、もともとは顔面痙攣の治療や顔面のしわを消す治療法としてアメリカで開発されました。この毒素は強力に神経伝達部位を麻痺させるため、多汗症の気になる部位に注入するとその部位の神経がブロックされ、交感神経支配をうけている汗腺の働きを抑えます。
この治療法は注射ですので、手術よりも手軽ですし、もちろん日帰りでできます。ただ、この毒素の効果が持続するのは3?6ヶ月で、効果が消えたらまた注射をする必要があります。また、 “汗が全く気にならなくなった”と喜ぶ人もいれば、“期待していたよりも汗は止まらなかった”と、その効果についても個人差があるのが現状です。時折、アレルギー反応を示す人もいるようです。