多汗症とは
多汗症とは、汗が異常にたくさん出る病気です。多汗症は直接生命に危機を与えるような重篤な疾患ではありませんが、わきの下、手のひら、足の裏、顔などからドバドバと汗が出てしまうため、人と握手するのも嫌になったり、会社で書類を扱う時に汗で濡れてしまって困る、服に汗ジミがすぐできてしまう、などで深く悩み、人付き合いや社会生活がおっくうになる人もいます。
多汗症の原因は?
普通、緊張が高まると発汗し、これを「精神的発汗」と呼びます。少し話は脱線しますが、いわゆる“うそ発見器”は、この精神的発汗を利用した装置です。うそをついて緊張した時に手のひらに汗をかくと、手のひらの電極に電流が多く流れ、うそがバレるようになっています。このように、不安や緊張、動揺などの精神的変化が刺激となって交感神経が興奮すると、自然と汗がでてくるのです。意識していなくても微量の汗が出てしまうようです。
さて、多汗症の人は、この交感神経が普通の人に比べて異様に敏感であるために、何てことはない日常生活を送るだけでもボトボトと汗が出てしまう、といわれています。朝目覚めただけで、交感神経が活発に活動してしまうのです。ひと昔前までは、精神的に問題がある、などとされる一面もありましたが、原因は交感神経の超敏感性にあることがわかってきました。
しかし、ごく稀に他の病気が原因で汗をたくさんかく場合もあります。例えば、更年期障害では女性ホルモンのアンバランスによってカッと熱くなって汗をかくことがありますし、首の根元にある甲状腺の機能が亢進していると体の代謝が活発になって汗をかくことがあります。